『「漢委奴國王」金印・誕生時空論-金石文学入門Ⅰ 金属印章篇-』

A5版 巻頭カラーズ版頁32頁+本文190頁 定価2940円(税込み)

「漢委奴國王」金印・誕生時空論-金石文学入門Ⅰ 金属印章篇-

  1. 巻頭図版 「漢委奴国王」金印ほか
    • 「漢委奴國王」金印論争の不可思議
    • 二つの奇蹟
    • 金印論を二つに分ける

      1. 金印誕生時空論
      2. 金印光武帝下賜論
      3. 循環論法の危険
    • 戦後の「金印」評価の推移

      1. 廣陵王璽発見以前
      2. 廣陵王璽発見以後
    • 戦後、何が実証されたか?

      1. 「てん王之印」と「金印」の循環論法
      2. 「廣陵王璽」を見た岡崎氏の確信
      3. 「金印」の精密計測
      4. 寸法の規格性を技術史的にどう評価するか
      5. そして定説に
    • 「金印」のこれまでの調査

      1. 科学的な調査
      2. 製作技術に関する調査
    • 再録「廣陵王璽と「漢委奴國王」金印は兄弟印か?」-廣陵王璽との技術的距離を考える-
    • 三浦氏の『金印偽造事件』
    • 「漢委奴國王」金印調査報告
    • 光武帝下賜説批判ふたたび
    • 技術史研究の必要性
    • 史料的信頼性の問題
    • 技術移転論に基づく金属製印章の調査
    • 中国の博物館の金属製印章
    • 国内に現存する中国古代金属製印章
    • 江戸時代の金属製印章
    • 各時代の金属製印章の技術
    • 金属製印章の技術史学
    • 「漢委奴国王」金印の誕生時空論
    • 鑑識眼から誕生時空論へ
    • 文化と技術の時空図
    • 自然科学的アプローチの限界と可能性
    • 西川寧氏の意志
    • 「金印偽造事件」その後